20140614110304284概説:■進行:チョン・クァンヨン(翰林国際大学院大学教授)
■出演:ユ・ジェスン(JPニュース代表)

◇チョン・クァンヨン
ムン・チャングク首相候補の発言が論議となり、日本言論も特筆大書しているようです。どのように報道しているのかを整理します。日本のニュースを韓国語で伝え、韓国のニュースを日本語で伝える方です。JPニュースのユ・ジェスン代表につなぎます。ユ代表、いらっしゃいますか?

◆ユ・ジェスン
はい、こんにちは。ユ・ジェスンです。

◇チョン・クァンヨン
どのくらいのマスコミがどれほどの比重で扱いましたか?

◆ユ・ジェスン
いくつと言うことはできないですね。すべてのマスコミが大きく扱ってます。10日に知られたときから毎日一日も欠かさず、すべての報道機関が「韓国の植民地支配は神の意志だった」というタイトルを付けて、毎日報道しています。

◇チョン・クァンヨン
1面のトップ記事に掲載したところもありますか?

◆ユ・ジェスン
トップ記事まではありません。今はサッカーが話題になっているので。

◇チョン・クァンヨン
ワールドカップ。

◆ユ・ジェスン
はい。今はワールドカップの時期なので、だいたいの関心はそちらに向かってます。親韓派、そして韓国に関心がある人々は重きをおいて見守っています。

◇チョン・クァンヨン
はい。それではタイトルは主にどのように選び、記事の内容は主にどのような構成になっていますか?

◆ユ・ジェスン
一日も欠かさずに、全国に放送網を持っているNHKでさえ問題の発言を何度も繰り返し放送しています。もちろん民放も問題発言を放送しました。日本のすべての言論が報道していて、その中で朝日新聞のような場合は、昨日の記事で「植民地支配は『神の意思』。韓国首相に指名されたムン氏が発言」とタイトルを付けました。読売新聞も同日に「韓国首相候補、日本の植民地支配は神の意志」というタイトルで発言内容を具体的に引用して報道しました。また、毎日新聞は「韓国の植民地支配は神の意志。首相候補の過去の発言」とタイトルを付け、そして日本で最も極右指向だとして知られている産経新聞は、もう少し刺激的で具体的なタイトルを付けました。

◇チョン・クァンヨン
何でしょう?

◆ユ・ジェスン
「韓国の神の意志発言をした首相候補、慰安婦問題でも謝罪を受ける必要はない」というタイトルで報道しました。なので産経新聞を見た反韓派の日本人の間では、「韓国の植民地支配は神の意志だ」という言葉が流行るほど広く知られることになりました。

◇チョン・クァンヨン
流行るほどまで?

◆ユ・ジェスン
はい。

◇チョン・クァンヨン
それでは保守、進歩マスコミに関係なく、すべてが記事をとても大きく扱っていますね。

◆ユ・ジェスン
はい。ウエートのある報道をしていて、一日も欠かさず連日ソウルから現地発で報道しています。

◇チョン・クァンヨン
コラムや社説でも扱っていますか、ただの事件報道ではなくて?

◆ユ・ジェスン
コラムは社説まではまだ出てきてないです。ボックス記事で目につく報道をしています。

◇チョン・クァンヨン
そのボックス記事では解説のようなものが入ってませんか?

◆ユ・ジェスン
解説のようなものは入ってませんが、簡単に目につきます。一番目につく編集形態となっています。

◇チョン・クァンヨン
はい。このような記事に対して、日本国民や日本ネチズンの記事、我々であれば記事コメントのようなものがあるんじゃないですか?日本でもそうしたコメントが多くつくのですか?

◆ユ・ジェスン
そうです。特に産経新聞のような場合は多いです。例えば、朝日新聞や毎日、東京新聞のような場合では、比較的ファクトを中心に報道します。しかし、産経新聞のような場合は、自分たちの口に合う内容だけを切り取って特派員報道をしていて問題になっています。例えば、具体的な報道内容を見ると、「怠けていて自立心が足りず、他人の世話になろうとするのが我が民族のDNAだ」と発言した内容を具体的に紹介しています。それで野党がこれを非難していると報道しました。またムン候補について、日本に親近感を示した発言が韓国で問題視されていると報道して、日本国内でもこれはちょっと酷い指摘ではないかと論議が起きています。

◇チョン・クァンヨン
なので、ムン候補の発言を日本に対して親近感を示した発言という方式で解釈したんですね。

◆ユ・ジェスン
そうです。日本に親近感を示した発言なのに、韓国では大問題になっていると皮肉的に報道しています。

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